投資のはなし

つみたてNISA(積立NISA)とNISAの違いとは?どっちを選ぶべき?

NISAには、ジュニアNISAと積立NISA、NISA口座の3種類がありどれも内容や非課税額などに違いがあります。

特に積立NISAは2018年と最も新しい制度ですが、NISA口座と比較して何が違い、どこにどのようなメリットがあるのか分かりにくいと感じるでしょう。

また、言葉だけを見ると似ているため、大きな違いはないようなイメージを浮かべると思います。

しかし、実際は非課税の仕組みから期間、対象商品など細かく違いがあるので、投資スタイルと一致しているか確認しなければ、利用メリットを得られません。

そこで今回の記事では、積立NISAとNISA制度の違いと特徴、どのような目的の際にどちらを選ぶのが良いのか、選び方についても解説していきます。

NISAと積立NISAの違いをよく理解した上で、効率よく投資を勧めていきましょう。

積立NISAとNISAの特徴

積立NISAは文字通り積立ができる金融商品に対して、非課税枠を設定しているのに対し、NISAは積立以外の金融商品に対して非課税枠を設定しているので、前述の1点だけを比較しても大きな違いがあります。

しかし、まずは両社の基本的な仕組みやルール、特徴を理解した上で比較しなければ、それぞれの良さも分かりません。

ここでご紹介する積立NISAとNISAの特徴を覚えておきましょう。

NISAの仕組み

NISAは、2014年にスタートした特定の投資対象に対して設定された、非課税口座の名称です。

制度の適用期間は、2014年から2023年となっているため、2024年以降にNISA口座を開設することはできません。

非課税投資ができる金融商品は、株式投資、投資信託、ETF、リートなどで、譲渡益と配当金、分配金が非課税になります。

年間120万円までの投資額に対して非課税となるので、120万円を超えた投資額で得た利益については、非課税とならないので注意が必要です。

続いて非課税期間についてですが、最長5年間と定められています。

ただ、ロールオーバーを活用すると、保有資産の非課税期間を10年間まで伸ばすこともできます。

ロールオーバーとは、指定の手続きを経て新規にNISA口座を開設して、資産を移動することで、1口座に対して1度行えます。

積立NISAの仕組み

積立NISAは2018年にスタートした、新しい非課税関係の制度です。

制度の適用期間は2018年から2037年となっているため、2038年以降に新規口座開設することはできません。

非課税投資ができる金融商品は、積立投資ができる金融商品のみと定められています。

具体的には投資信託が基本で、その中でも金融庁が決めた指定のファンドのみですので、本数は比較的少ないのが特徴です。

主にインデックスファンドやバランスファンドといった、安定型のファンドが中心になっています。

より詳細に知りたい場合は、金融庁のサイトから全ての指定銘柄を確認できます。

続いて積立NISAの非課税期間は、最長20年間と長期的な積立投資を前提としてることが分かります。

また、年間の非課税上限金額は、新規投資金額40万円です。

積立NISAとNISAの違い

冒頭でも触れていますが、積立NISAとNISAでは制度概要から非課税対象が異なるだけでなく、様々な点で違いがあります。

ですのでこれから、非課税投資から株式投資や投資信託を始める方は、自身の投資スタイルを決めつつ、積立NISAとNISAの違いを理解した上で選びましょう。

制度概要の柱といえる非課税対象が違う

積立NISAとNISAの大きな違いは、制度概要と目的です。

積立NISAは、積立投資ができる金融商品に投資をする場合に非課税が適用されますが、NISAは株式投資など非積立系の金融商品も非課税となります。

つまり非課税対象に違いがあるので、これから投資を始める方は間違えないようにしなければいけません。

たとえば株式投資で、譲渡益を狙うことを前提とした計画を立てているとして、積立NISA口座を開設しても、株式投資はできません。

別途一般口座かNISA口座を開設する必要があるのです。

非課税期間が違う

積立NISAは、積立投資を前提とした制度のため、積立の基本である長期投資に合わせて非課税期間が20年間と長いのも特徴です。

しかしNISAの場合は、譲渡益も含めた非課税口座で特に長期投資などを前提としていないため、最長5年間と設定されています。

ロールオーバーの有無

ロールオーバーとは、保有資産を別の口座に移動して非課税期間を伸ばす方法です。

NISA口座の非課税期間は最長5年間ですが、1回ロールオーバーが可能となっているため、6年目に新規NISA口座を開設して、非課税資産を移動することができます。

そのため実質10年間は非課税となりますが、積立NISAには適用されていません

累計の投資上限金額が違う

積立NISAは年間投資上限金額が40万円で、NISAは120万円と後者の方が大きな金額になっています。

しかし、非課税期間が20年間と5年間という違いがあるため、累計の投資金額は、積立NISAが800万円、NISAは600万円と前者の方が大きいです。

ですので、累計の非課税投資金額も考慮した上で、どちらを中心に投資を行う計画を立てることが必要になります。

積立NISAとNISAでは非課税対象や非課税金額など様々な違いがある

NISA口座は株式投資の個別銘柄や投資信託など、様々な銘柄に非課税の対象となります。

しかし積立NISAは、積立投資を非課税対象としていて、投資信託の中で金融庁が厳選したファンドのみです。

大きな違いは非課税対象ですが、他にも非課税期間と上限金額、ロールオーバーの有無など様々な違いがあります。

ただ、どちらも並行して口座開設できるので、2口座を使いながら非課税投資が実行可能です。

それぞれの違いを理解した上で、投資スタイルや投資スパンを決めつつ計画を立ててみましょう。