投資のはなし

個人型確定拠出年金(iDeCo)の選び方|どの商品を買えばいい?リスクは?

終身雇用制度、そして定年退職後は年金と退職金で生活をしていくというのが、戦後からの一般的な将来設計でした。

しかしバブル景気の崩壊、低成長時代の到来、リーマンショックなど、社会を取り巻く状況が大きく変わり、老後の生活も含め個人で対応する必要が出てきました。

そして近年注目されているリスク分散の方法として、個人型確定拠出年金という選択肢があります。

個人型確定拠出年金とは、英語でiDECOと呼び将来受け取れる年金資産の運用方法を、個人が選ぶ制度になっています。

そして個人型確定拠出年金には様々な種類があり、初めて資産運用について携わる方にとって、何を選べば良いか分からないところです。

今回は個人型確定拠出年金の選び方と、リスクについてご紹介します。

個人型確定拠出年金の選び方

個人型確定拠出年金は、定期預金と投資信託の2種類に分けられていて、各金融商品から更に細かく分かれているため、資産運用に慣れていない方や全く知らない方には始めることが大変難しいです。

また、従来の国民年金や厚生年金と違い、運用方針や選ぶといった作業について利用者が担う部分になっているため、始めにくさを感じる部分でもあります。

そこで個人型確定拠出年金の選び方を、種類に分けて簡単にご紹介していきます。

元本を確保したい方は定期預金型

個人型確定拠出年金の選び方を考える上で、まずは定期預金型や保険商品について知っておきましょう。

個人型確定拠出年金では、定期預金など元本確保型の個人年金サービスも用意していて、資産を増やすことよりも安定した運用を目指している方向けとなっています。

定期預金型のサービスでは、預入期間半年から5年で申し込みできるタイプが多く、中期的な預入になるでしょう。

期日までに元本を入金し、あらかじめ約束した金利で運用してもらい満期に金利を上乗せした額も含めて受け取ります。

何よりメリットなのは元本保証型ですので、金利によって増える額が小さくとも元本が減少することはありません。

元本変動型で運用したい場合は投資信託

定期預金型は元本保証型でもあるため、資産を増やすことよりも減らしたくないという考え方が優先している方にとって、利用メリットのある個人型確定拠出年金といえます。

しかし金利0.01%台であるため、年間で数万円以上増やしたい場合は1000万円以上必要になります。

そこで元本変動型の投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。

個人型確定拠出年金では、定期預金型だけでなく投資信託も用意しています。

投資信託とは株式や債券、指数など様々な商品に投資を行う運用会社に投資し、実際の運用はファンドに任せる方法です。

そして利回りは年3%から8%前後と、定期預金の0.01%台と比較して高い金利で設定されているのが大きなメリットとなります。

定期預金型は手数料から選ぶのも大切

個人型確定拠出年金の定期預金型を選ぶ場合に、何を注目するべきかというと手数料です。

一般的に金利から選ぶところですが、個人型確定拠出年金の定期預金型では、金利に大きな違いがなく手数料コストを抑えることを優先しましょう。

定期預金型の場合は手数料に違いがあり、数100円の差になることもあり気を付けることが大切です。

個人型確定拠出年金の定期預金型を取り扱っている金融機関では、金利と共に手数料も公開しているので比較検討できます。

投資信託はファンド内容から選ぶことが大切

個人型確定拠出年金の投資信託から選ぶ場合は、資産配分や取り扱っている商品、利回りや運用方針など各ファンドの内容から検討することが必要です。

定期預金型と違い、利回りは数%単位で変動しているだけでなく、相場状況によって基準価額も変動するため、運用実績から判断しましょう。

個人型確定拠出年金だからといって、元本確保型ではないため元本割れする可能性もあります。

そのため、以下の選び方を少なくとも覚えておきましょう。

  • 信託報酬が少ない
  • 種類を分けて分散投資する
  • インデックスファンドなど安定性のあるファンドも選ぶ

個人型確定拠出年金のリスク

個人型確定拠出年金の選び方について理解できたら、各商品に含まれるリスクについても押さえておきましょう。

それでは個人型確定拠出年金をこれから始める人が押さえておくべき、主なリスクについて解説していきます。

投資信託は元本割れのリスクがある

個人型確定拠出年金の投資信託を選んだ場合、元本変動型になるため基準価額が下落すると、元本割れのリスクを負うことになります。

そのため違う種類の商品を複数保有することで、どれか1つのファンドが下落しても他のファンドでカバーできるよう、資産配分に気を付けることが大切です。

定期預金型は手数料コスト

定期預金型は元本確保型のため、一見するとリスクが無いように感じますが、手数料コストによって元本割れを起こす可能性もあります。

そのためなるべく手数料コストの低い定期預金商品を選ぶことが大切で、個人型確定拠出年金の他にも株式投資など、資産運用を考えることもおすすめです。

また、手数料コストの低い定期預金を選ぶあまり、金利が極端に低い商品を購入しても資産を増やすことが難しいため、メリットも少ないでしょう。

定期預金型を選ぶ場合は、元本が1000万円など金利に対して数万円以上の利益を確保できる方向けとなります。

個人型確定拠出年金の選び方は何を目的にするかで変わる

個人型確定拠出年金の選び方は、どのような目的で利用するかによって変わります。

たとえば資金3000万円を、年金として運用するためであれば0.01%の定期預金型でも、数万円の利益を積みかさねることが可能です。

しかし、数100万円の資金であれば投資信託を選んだ方が、利回りの高さやトータルリターンなど考慮しても、定期預金型よりもメリットを得られます。

個人型確定拠出年金といっても投資ですので、運用資金と方針を明確に決めた上で選び方についても考えましょう。