お金を借りる目的

車がほしいけど借り入れできない人がマイカーローンを利用する方法

かっこいい車に乗っている男性

都市部で暮らしていると車がない生活でも成立しますが、地方都市では交通網がそれほど発達しておらず、通勤するのに車移動があたり前という地域もありますよね。

車がないと家から出ることもできないという人もいるかと思います。

とはいえ車を購入するにはお金がいります。

就職前でお金はないけど会社に行くには車が必要。そういう状況ですと銀行からの借り入れが難しく、どうやってお金を工面すればいいのか悩ましいところです。

ここではお金の借り入れができないけど、どうしても車ほしいという人のために、マイカーローンを利用した車を購入する方法についてご紹介します

このページで分かること

車欲しいと思いながらも、銀行などからの借り入れができなくて困っている人でも、ディーラーローンか信販系クレジットローンなら融資を受けられる可能性があります。

この2つは車を担保に融資を受ける形になるため、多少条件の悪い人にもお金を貸してくれます。

ただし、返済が滞ると車を回収されてしまうなどのリスクもあります

利用するときには絶対に滞納しないように貯蓄も合わせて行うなどの対策が必要です。

また審査が甘いわけではないので、安い中古車を選んだり、金利が高めのマイカーローンを利用したりと工夫が必要になります。

知っておくべきマイカーローンの基礎知識

それではまず、マイカーローンの基礎知識をチェックしていきましょう。

銀行からの借り入れができないという人も、マイカーローンがどのような仕組みになっているかを理解することで、借りられる可能性を考えていきましょう。

マイカーローンには3種類ある

一般的にマイカーローンやオートローンと呼ばれるものは、大きく分けて3種類あります。

  • ディーラーローン
  • 銀行系マイカーローン
  • 信販系クレジットローン

これらはすべて似ているようで、実は金利や審査の難易度などの違いがあります。

それぞれのマイカーローンの特徴について詳しく見ていきましょう。

ディーラーローン

金利 4〜8%

ディーラーローンは、トヨタやホンダなどのディーラーが提供しているマイカーローンです。

これまで新車をディーラーで購入したことのある人は、担当者に勧められて利用したことがあるかとは思います。

実はこのローンを実際に提供しているのは信販会社で、ディーラーはその窓口になっているだけです。

ただし、利用しやすいようにディーラーが手続きを簡素化してくれたり、迅速な対応をしてもらえたりするというメリットがあります

ディーラーが売りたい車ですと特別金利が適用されることもありますが、基本的には他のオートローンよりも金利が高く設定されています。

ただし、ディーラーは車を1台でも多く売りたいので、審査のハードルは他よりも低く設定されています。

銀行系マイカーローン

金利 2〜5%

銀行系マイカローンは銀行や労金などが取り扱っているマイカーローンで、金利の低さが魅力になります。

このため、通常であればファーストチョイスになるローンなのですが、銀行から借り入れができない状態の人は、当然このローンでも審査落ちする可能性がかなり高いと考えてください。

試しに審査を受けてみるのは構いませんが、ほぼ間違いなく審査には通過しません。

さらに審査が厳しいだけでなく、手続きも手間がかかります。

借り入れができないけど車ほしいという人は選択肢から外しておいたほうがよいでしょう。

信販系クレジットローン

金利 3〜10%

信販系クレジットローンは信販会社が提供するマイカーローンで、中古車販売店などでローンを組むときに利用されます。

金利に幅があり、銀行ローンと同等の金利で借りられることもあれば、ディーラーローンよりも高くなることもあります。

審査のハードルはディーラーローンと同等で、銀行のマイカーローンよりは借りるための条件が緩くなります。

ただし、審査が甘いわけではありませんので注意してください。

ディーラーローンか信販系クレジットローンを利用しよう

借り入れができないけど車ほしいという人にとって、銀行のマイカーローンは審査落ちする確率がとても高いため、ディーラーローンか信販系クレジットローンを利用してください。

この2つは車を担保にしてお金を貸す形をとるため、比較的借りやすいという特徴があります。

銀行のマイカーローンは無担保ローンですので、返済が滞って債務整理された場合には車代金を回収できなくなってしまいます。

そのため、審査を厳しく行っています。

絶対に返せる条件の人でないと融資しないというのが、他のローンも含めた銀行の融資スタンスです。

ところがディーラーローンを使った場合には、車の所有権がディラーもしくは信販会社、信販系クレジットローンを使った場合には、車の所有権が信販会社になります。

購入者が返済できなくなって債務整理をしても、車は自分たちのものなのでそれを引き取り売却すれば、損失を減らすことができます。

ディラーも信販会社もリスクを減らすことができるため、銀行が審査落ちさせるような条件の悪い人でも融資を行ってくれることがあるわけです。

もちろん、滞納したら車を回収されてしまいますし、自分で勝手に車を売ったり廃車したりできないというデメリットがありますが、銀行から借り入れができない以上は仕方のないことです。

どうしても車ほしいというのであれば、この2つのローンから選びましょう

借り入れができない人がマイカーローンを利用するときのポイント

借り入れができないなら、ディーラーローンか信販系クレジットローンがおすすめとお伝えしましたが、いずれも審査がありますので何も考えずに利用すると、この2つでも審査落ちする可能性があります。

確実に審査を通すために次のポイントを意識してください。

  • できるだけ価格の安い中古車を選ぶ
  • 金利が高めのマイカーローンを選ぶ
  • 返済しながらも貯蓄をする

これだけでは、実際にどうすればいいのかわからないかと思いますので、それぞれのポイントを具体的に説明していきます。

できるだけ価格の安い中古車を選ぶ

最も大事なのは収入に見合った車を選んでいるかという点です。

例えば入社1年目なのに、400万円もするような車を購入するためにローンを組む。

これは明らかにバランスが悪いですよね。

さすがに信販会社でも審査で落としてきます。

身の丈に合った車を選ぶというのはとても大切で、借り入れができないのであれば50万円以下の中古車を選ぶようにしましょう。

理想は30万円以下と言いたいところですが、そのような車はいつ壊れるか分かりませんので、いくら安くても通勤用の車としてはおすすめできません。

年式が古い車で走行距離が短い車の中から選べば、50万円以下でも状態のいい車が見つかりますので、お金が貯まるまでは乗りたい車ではなく、乗れる車の中から選ぶようにしましょう。

金利が高めのマイカーローンを選ぶ

マイカーローンを選ぶときには、できるだけ金利が高いものを選ぶのもポイントです。

通常であれば低金利のローンがいいのですが、借り入れができないような状態の人への融資はリスクが高いため、低金利では貸してくれません。

逆に金利が高いローンの場合は、信販会社の得られる利息が大きくなるため、それだけリスクの高い融資でもしやすくなります。

借りにくい条件の人が車ほしいのであれば、審査に通過しやすいマイカーローンを選びましょう。

返済しながらも貯蓄をする

実際にマイカーローンを利用できたら、今度は返済してくわけですが、このとき注意したいのは焦って繰り上げ返済しないということです。

早く返したほうが利息は少なくて済みますが、それで生活がカツカツになったのでは、いずれマイカーローンの返済も滞る可能性があります。

返済をしながらも、月々の返済額の半分くらいを貯金しておきましょう。

そうすれば、いざというときにお金が足りなくなっても、返済だけは継続できます。

積立額が車の残金を上回ったところで、一括返済すれば利息も小さくできますので、必ず積立は行っておきましょう。

お金がないけど車ほしいという人は借りやすい状態を整えよう

お金がないけど車ほしいという人はかなり多いかと思います。

車がないと生活ができないという地域も多く、入社したらいきなり車通勤しかできないところに配属されたというのは、決して珍しい話ではありません。

ただ、銀行はそのような困った状態でも、確実に返済ができる人にしか融資を行ってくれません。

勤続年数が短い人や、安定した収入のない人には絶対に融資を行ってくれないので、車を担保にお金を借りられる、ディーラーローンか信販系クレジットローンを利用してください

条件のいいローンほど審査は厳しくなりますので、価格の安い中古車を選び、金利も高めに設定しているマイカーローンを選ぶことで、車を購入しやすくなります。

ただし、返済が滞ると車を回収されてしまいますので、返済と同時に積立も行うようにしましょう。