フリーターでも会社員と同じくらい稼いでいる人もいますが、短期のアルバイトを転々としている人もいれば、ほとんど無職に近い状態の人もいますよね。
どんなフリーターでも共通の悩みはお金ではないでしょうか。
普段の生活は問題なくても、思わぬ出費が発生したときに手元にお金がないという経験をしたことがあるかと思います。
そういうときにフリーターですと、銀行や消費者金融の審査で落とされて借りられないというイメージがありますが、実際のところ本当に借りることはできないのでしょうか?
そもそも、なぜフリーターは融資を受けにくいとされているのでしょう。
ここでは、フリーターでもお金借りる方法について、借り入れしにくい理由も合わせてご紹介していきます。
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このページで分かること
フリーターだからという理由でお金を借りられないということはありませんが、将来も安定した収入が約束されている会社員よりは、借りにくいのは事実です。
このため、勤続年数できるだけ長くしてから借りたり、借入希望額を5万〜10万円くらいにしたりするなどの工夫が必要です。
借入先としてはカードローンとクレジットカードのキャッシングの2つがありますが、銀行のカードローンは審査が厳しいので避けておきましょう。
クレジットカードのキャッシングも一括返済できない借り入れには適していませんので、消費者金融のカードローンを利用しましょう。
フリーターがお金を借りにくい理由
銀行や消費者金融のカードローンの多くが「パートやアルバイトでも利用できます」となっています。
それでも、やはりフリーターはお金を借りるのが難しいのが現実です。なぜフリーターはお金を借りることが難しいのでしょう。
銀行や消費者金融が融資を行うときの絶対条件が下記になります。
- 満20歳以上
- 安定した収入がある
- 個人信用情報に金融事故の履歴がない(ブラックリスト入りしていない)
フリーターが引っかかるのは、「安定した収入がある」という部分です。
会社員は以前ほどでないにしても、原則として終身雇用制の中で働いています。
このため、会社が潰れたりリストラにあったりしなければ、定年まで働き続けることができます。
ところがフリーターの場合には、1ヶ月後に解雇されてもおかしくありません。
1年後2年後にも同じ職場で働き続けている保証がありません。
自ら辞めてしまうこともあれば、職場の都合で辞めさせられてしまうこともあります。
このため、お金を貸しても完済まできちんと返済し続けられる可能性が、正社員と比べると著しく低くなります。
どんな金融機関も、返済できなくなるリスクのある人には融資を行いませんので、フリーターは借りにくくなるわけです。
どうすればフリーターはお金借りることができるのか
フリーターがお金を借りにくい理由が分かると、「やっぱり自分も借りられないのかな」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
問題になっているのは「きちんと返済できるかどうか」という部分だけですので、そこをクリアすればパートやアルバイトでもお金を借りることは難しくありません。
- 3ヶ月以上(できれば1年以上)同じ職場で働く
- 年収に見合った借入希望額にしておく
フリーターがお金を借りたいのであれば、この2点を意識してください。
それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
3ヶ月以上(できれば1年以上)同じ職場で働く
まず大事なのは、すぐに辞める人だと思われないことです。
このためには最低でも3ヶ月は同じ職場で働いた上で申し込みをしましょう。
日雇いバイトでは審査で落ちる可能性がありますので、掛け持ちでもいいので、ひとつの場所で長く働くようにしましょう。
3ヶ月がひとつの目安ですが、確実に借りたいのであれば1年以上は働いておきたいところです。
ただし、申し込みで嘘の申告をした場合、それがバレると審査落ちするだけでなく、将来的にもその金融機関からは融資を受けられなくなりますので、正直に申告してください。
年収に見合った借入希望額にしておく
年収が200万円の人が10万円借りるのと、年収が100万円の人が10万円借りるのとでは、明らかに前者のほうが確実な返済を見込めますよね。
同じ10万円の貸付けであっても、年収に見合った借入額かどうかというのはとても重要です。
貸金業者は総量規制というルールによって年収の1/3まで、銀行は自主規制によって年収の1/2前後までが融資可能な金額になっていますが、年収が低い場合にはそこまでの金額を融資してくれることはありません。
年収が100万円の人に33万円融資すると、残り67万円で1年間の生活をしていかなければいけません。家賃が5万円なら食費だけで60万円もかかります。
明らかに生活が苦しくなるような融資もしてくれませんので、借り入れする額はできるだけ小さくしておきましょう。
ポイントは必要な額だけ借りるということです。
借りるときにはついつい多めに借りたくなりますが、そのプラス分で審査落ちする可能性があります。
年収に見合った借入希望額で、なおかつ可能な限り小額で申し込みを行いましょう。
フリーターがお金借りる方法
どうすればフリーターがお金借りることができるのかが分かったところで、具体的にどこから借りればいいのかについてご紹介します。
フリーターが融資を受ける場合には下記の2つの方法が考えられます。
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング
会社員と同じじゃないかと思うかもしれませんが、金融機関は働き方によって利用者を分類しているわけではありませんので、フリーターが利用する金融商品と会社員が利用する金融商品に違いはありません。
ただし、注意点に違いがありますので、それぞれを利用する際のポイントを見ていきましょう。
カードローン
金利 | 年1.8〜18.0% |
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カードローンは銀行系と消費者金融系の2種類があり、フリーターにおすすめなのは消費者金融が提供しているカードローンです。
消費者金融のカードローンは金利が高めに設定されていますが、それにともない審査のハードルが銀行よりも低めに設定されています。
このため、融資を受けにくい状態にあるフリーターにとってはファーストチョイスの借入先になります。
消費者金融は即日融資にも対応していますし、最近はスマホアプリで申し込みから借り入れまで全て行える消費者金融もあります。
フリーターでも安定した収入があればきちんと融資をしてくれる金融機関ですので、まずは消費者金融での借り入れを考えてください。
クレジットカードのキャッシング
金利 | 年18% |
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知らない人もいるようですが、クレジットカードでお金を借りることもできます。
手元にあるクレジットカードにキャッシング枠がついていれば、審査を受けることなく銀行やコンビニのATMから借り入れが可能です。
キャッシング枠がついていない場合でも、審査を受ければクレジットカードの使用頻度に応じて、5〜10万円程度の利用枠をつけてもらえます。
普段から利用しているクレジットカードなら、審査を通過する可能性があります。
ただし、リボ払いで返済となると返済総額が膨れ上がりやすく、一括で返済できる以上の額にはあまり適していません。
さらに融資可能額もカード会社が決めるため必要な額を借りられないこともあります。
海外でお金を借りられるというメリットもありますが、5万円以上の借り入れをするのであればカードローンがおすすめです。
フリーターに銀行のカードローンをおすすめしない理由
消費者金融のカードローンをおすすめしましたが、なぜ銀行のカードローンはダメなのでしょう。
もちろん、借りることができるなら銀行のカードローンでも問題ありませんが、金利が低いということもあり、消費者金融と比べると審査がかなり厳しくなります。
年収が高く、しかも同じ職場で何年も働き続けている人なら利用できる可能性はありますが、それでもフリーターが借りられる金額は10万円程度です。
10万円を1年で返済するとして、金利18%と15%で利息を比較すると下記のようになります。
銀行(金利15%) | 利息8,304円 |
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消費者金融(金利18%) | 利息10,011円 |
利息は約1,700円しか変わりません。
あえて審査の厳しい銀行を利用するほどの大きなメリットではありませんよね。
しかも銀行は即日融資が難しいので、すぐにお金が必要なときに利用できません。
使ってはいけないことはありませんが、審査待ちの時間を浪費しただけになってしまう可能性を考えた場合には、やはり消費者金融での借り入れをおすすめします。
フリーターは金利よりも借りやすさを重視して申し込もう
お金を借りるときにはできるだけ低金利で借りるというのが基本ですが、フリーターの場合にはどうしても最初の借入可能額は低く抑えられます。
このため、金利が数%程度低いくらいでは利息にそれほどの差はありません。
まずは何よりも借りやすいという部分を重視してください。
銀行ではなく消費者金融のカードローン。2〜3万円くらいの小額の借り入れなら、クレジットカードのキャッシングがおすすめです。
また、自分が借りやすい属性になることも重要です。
できるだけ同じ職場で長期間働くようにして、今後も安定した収入が期待できる状態を目指しましょう。借りやすくするために、できるだけ借入希望額を減らすというのも有効です。
また、ブラックリスト入りしているわけでもないのに審査落ちした場合には、別の消費者金融の審査も受けてみましょう。
消費者金融ごとに融資基準が違いますので、融資を受けられることもあります。
審査を受けすぎるのもNGですが、あと2社くらいなら問題ありませんので、1社ずつ審査を受けてみましょう。