最近は長時間の残業をさせない会社が増えているため、家のローンなどを返済したら日々の生活だけで精一杯という家庭も多いかと思います。
そういう状態で思わぬ出費が続くと、生活費が不足してしまいますよね。
そんなときには夫にお金を借りてもらうのが1番ですが、それを伝えるのは勇気がいりますよね。できることなら内緒で借りたいところかと思います。
ここでは、専業主婦がお金をかりるための3つの方法と、借りるときの注意点をご紹介していきます。
Contents
このページで分かること
収入のない専業主婦がお金を借りる方法は、「銀行のカードローン・クレジットカードのキャッシング・貸金業者による配偶者貸付」の3つあります。
いずれも利用できる金融機関が限られますが、夫に安定した収入があれば、専業主婦でも問題なく融資を受けられます。
ただし、いずれも夫に内緒で借り入れするのは難しく、クレジットカードのキャッシングと配偶者貸付は確実に夫が借り入れを把握することになります。
銀行のカードローンの場合には、内緒で借りられることもありますが、100%バレないで借りる方法はありません。
専業主婦がお金借りる方法
専業主婦がお金を借りる方法としては下記の3つがあります。
- 銀行のカードローン
- クレジットカードのキャッシング
- 貸金業者による配偶者貸付
専業主婦で収入がないのに、こんなにも借りる方法があることに驚くかもしれませんが、それぞれに借りられる根拠があります。
ここでは、それぞれの借入方法について、その特徴をお伝えします。
銀行のカードローン
金利 | 年1.8〜15% |
---|---|
融資可能額 | 30万〜50万円 |
銀行のカードローンは低金利で融資を受けることができるため、生活費などのお金が不足しているときのファーストチョイスになります。
ただし、専業主婦に貸付けを行うかどうかは銀行によって判断が違います。
みずほ銀行 | NG |
---|---|
三菱UFJ銀行 | NG |
三井住友銀行 | NG |
イオン銀行 | OK |
スルガ銀行 | OK |
横浜銀行 | OK |
本人に安定した収入がないと借りられないとする銀行もありますが、夫に安定した収入があれば融資してくれる銀行もあります。
ただし、借入可能でも基本的には夫の同意が必要で、夫の勤務先に在籍確認の電話をかけられることもあります。
最近は銀行の過剰融資が問題となっているため、上記で専業主婦でも借りられるとしている銀行でも専業主婦NGとなる可能性があります。
このため、申し込み前には電話や窓口で利用の可否を確認してから申し込みを行う必要があります。
メリット
- 銀行という安心感がある
- 2〜3日で借りられる
デメリット
- 借りられる金額が30万〜50万円程度と少ない
- 利用できる銀行が限られる
クレジットカードのキャッシング
金利:年18%
融資可能額:夫のクレジットカードキャッシング枠次第
収入のない専業主婦がクレジットカードを作り、そのカードにキャッシング枠を設定することは原則としてできません。
ただし、夫名義で作ったクレジットカードの家族カードならキャッシング枠を付けられることもあります。
- 本会員のみキャッシング可
- 配偶者であればキャッシング可
- 家族全員キャッシング可
このいずれを採用しているかはクレジットカードの種類によって違います。
このため、専業主婦が家族カードでお金を借りるとするなら、2か3のクレジットカードを選ぶ必要があります。
自分で調べてわからない場合には、クレジットカード会社に問い合わせをして確認してください。
メリット
- すでにキャッシング枠があれば無審査で借りられる
デメリット
- 家族カードにキャッシング枠をつけられないこともある
- 家族カードで借りたお金を返済できないと夫の個人信用情報に金融事故履歴が残る
- 発行まで時間がかかる
- 借りられる額が少ない
貸金業者による配偶者貸付
金利 | 8〜20% |
---|---|
融資可能額 | 申込者+配偶者の年収の1/3 |
配偶者貸付という言葉を、初めて耳にしたという人もいるかもしれません。
配偶者貸付はお金借りる場合に、夫の同意書と婚姻関係を示す書類を提出することで、夫婦の年収合計の1/3まで借り入れできる制度になります。
- 専業主婦:年収0円
- 夫:年収600万円
このようなケースで、必要な書類を提出することで専業主婦でも200万円まで借り入れが可能になります。
ただし、夫にすでに借り入れがある場合には、追加で借り入れできる金額に制限がかかります。
例えばすでに50万円借り入れがあった場合には、残りの150万円が融資上限になります。
手続きが面倒であることから、配偶者貸付を行っている業者は限られていますが、SMBCのクレジットカード「セディナ」や貸金業者のベルーナノーティスなどが、配偶者貸付での融資を行っています。
メリット
- 高額な借入れが可能
デメリット
- 配偶者貸付を行っている業者が少ない
- 金利が高い
- 夫の同意書が必要
専業主婦が消費者金融を利用できない理由
専業主婦がお金借りるときの借入先として、銀行のカードローンをご紹介しましたが、「消費者金融のカードローンはダメなの?」そう思った人もいますよね。
消費者金融は銀行よりも審査のハードルが低めで借りやすいイメージがありますので、専業主婦でも借りられそうな気がします。
でも消費者金融などの貸金業者は、総量規制というルールによって、年収の1/3以上の融資が禁止されています。
例えば年収が300万円なら、100万円までしか消費者金融から借り入れすることができません。収入がない専業主婦は年収が0円ですので、融資可能額も0円というわけです。
もしパートやアルバイトをしているなら、その年収の1/3までは借入可能ですが、まったく働いていない場合には1円も借りることができません。
自分で作ったクレジットカードのキャッシング枠が使えないのも同じ理由です。
また、配偶者貸付というのも総量規制が関係しています。
総量規制ができたことで、専業主婦がお金を借りられず、生活をする上で不便になることが想定されました。
そこで、夫の同意があれば借りられるようにするために、配偶者貸付が認められました。
夫にバレずにお金をかりることはできる?
専業主婦の方が気になるのは、どっから借りるかというだけでなく、夫に内緒でお金を借りられるかどうかということですよね。
結論から言えば、夫に内緒でお金借りることができるのは、かなり難しいと考えてください。
配偶者貸付は夫の同意書が必要ですので、内緒で借りることはできません。
クレジットカードのキャッシングも、家族カードは本会員カードと利用明細書がひとつにまとめられるため、何にいくら使ったのかがひと目で分かってしまいます。
このため、隠すことは無理だと考えてください。
カードローンの場合は審査に在籍確認というものがあり、申請した会社で働いているかを確認するために、夫の職場に電話確認があります。
インターネット上の情報によっては「専業主婦への貸付けは在籍確認がない」としているところもありますが、その実態は誰も分かりません。
融資希望額をできるだけ低めに設定しておけば、在籍確認を回避しやすくなりますが、これも確実とは言い切れません。
このため、カードローンを申し込みするときには、バレる可能性も頭に入れておく必要があります。
このように、どの借り方も内緒で借りるのは難しいと考えてください。
バレてもいいけど、できることならバレずに借りたいというのであれば、銀行のカードローンで借入希望額を低めに設定して申し込みを行ってください。
きちんと夫に相談して借り入れしてもらうのが理想
収入がない専業主婦がお金借りるとなると借入先が限定され、さらには内緒で借りられる方法はありません。
銀行のカードローンならバレずに借りられる可能性もありますが、在籍確認の電話をされる可能性がありますので、100%大丈夫とは言い切れません。
このため、お金が必要な場合には夫に相談して、夫に借りてもらうのが理想です。
夫に安定した収入があれば、銀行のカードローンを利用できますし、専業主婦が申し込みをするよりも利用可能額を高額に設定できます。
審査落ちする確率も下がり融資を受けやすくなります。
お金が足りないというのは夫婦の問題ですので、1人で抱え込まずにきちんと相談をして解決しましょう。
そして、できれば夫に借り入れしてもらい、それが難しいようなら夫の同意をもらって銀行のカードローン、クレジットカードの家族カード、貸金業者の配偶者貸付を利用して借り入れを行いましょう。