職業に貴賎なしとは言われていますが、お金を借りるということに関しては、職業ごとに借りやすい人とそうでない人に分かれます。
水商売をしている人は、仕事仲間がローン審査に落ちたという話を何度も聞いているのではないでしょうか。
「水商売はやっぱり借りにくいのかな」と思っている人もいるようですが、実は「水商売だから」という理由だけで審査落ちすることはありません。
それではなぜ水商売で審査落ちする人が多いのでしょう?
ここではその理由と、キャバ嬢やホステスのような水商売で働く人が確実にお金を借りる方法をご紹介します。
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このページで分かること
水商売の人はローンの審査に落ちるケースが多いため、「水商売だから借りられない」と思われがちですが、実際には職業で融資の可否を決めることはほとんどありません。
そもそもステータスが良くない状態の人が多く、また審査の仕組みも把握していないため融資を断られているのが実情です。
このため、他社からの借入がほとんどなく同じお店で1年以上働いている人なら、消費者金融のカードローンを利用することができます。
ただし、会社員よりは収入が不安定で将来の透明性も低いため、初めての借りるという人は、借入希望額を低めに設定して申し込む必要があります。
なぜ水商売でお金を借りられない人が多いのか
水商売だからという理由だけで審査落ちすることはないとお伝えしましたが、現実として周りの仕事仲間はお金を借りられなくて困っていますよね。
なぜ、借りることが難しいのかについて、その理由について説明していきます。
そもそも借金を抱えている人が多い
水商売をしている理由は人それぞれですが、お金に困ってこの仕事を選んだという人は多いのではないでしょうか。
多額の借金を抱えていて、それを返済するために給料のいいキャバ嬢やホステスを選んだという人がほとんどかと思います。
金融機関は多額の借金を抱えている人に追加でお金を貸すことはありません。
特に消費者金融は年収の1/3以上の融資をしてはいけないという法律があります。
例えば年収が300万円なら、100万円までしか貸すことができません。
この100万円というのは他の貸金業者からの借入も含んでの上限ですので、すでに90万円借りている状態で20万円貸して欲しいと言っても、法律によって貸付けができないため、審査で落ちてしまいます。
在籍期間が短すぎる
水商売は長く続けている人もいますが、きつい仕事ですのですぐに辞めてしまう人も珍しくありません。
同じお店で1年以上働き続けられない人も多いため、お金を貸しても完済まで働いているかどうかが分かりません。
銀行にしても消費者金融にしても、この将来が不透明という点を嫌います。
このため、水商売に限らず在籍期間が短い人には融資を行ってくれません。
水商売は収入が不安定ですので、少なくとも同じ店で1年は働いていないと審査を通過するのは難しくなります。
働き始めてすぐに稼げるという人はそれほど多くなく、衣装などを揃えるのにもお金がいるため、働き始めたばかりは1番お金が必要になります。
ただ、そのタイミングでは在籍期間が短すぎて審査落ちしてしまうというわけです。
在籍確認ができない
銀行や消費者金融などの審査を受けるときには、在籍確認といって申告した勤務先に本当に在籍しているかどうかの確認をするために、お店に電話をかけてきます。
ところが、水商売のお店は日中誰もいないことが多く、誰も電話に出ないため在籍確認できないことがあります。
2〜3回は再度電話をしてくれることもありますが、何回かけても繋がらない場合には、在籍確認ができないということで、審査が通らないということがよくあります。
本当は借りることができる人でも、そのような理由で融資を断られているケースがあることも覚えておきましょう。
水商売でも確実にお金借りる方法
ここまでの説明で、お金を借りられないのが「水商売だから」という理由だけではないことが分かってもらえたかと思います。
借りられないのは本人のステータスに問題がある場合がほとんどで、条件を揃えると確実に借りることができます。
- 他社からの借金をゼロにする
- 1年以上は同じ店で働く
- 在籍確認を営業時間内にしてもらう
この条件が整えば、水商売がお金借りるハードルは大きく下がります。
でもすぐにこの状態にするのは難しいですよね。
できることといえば、在籍確認の電話を営業時間内にしてもらうくらいです。
これは、申込み直後にサービスセンターなどに電話をしてお願いすれば対応してもらえます。
他社からの借入がある場合や在籍期間が短い場合は、どうしても審査落ちする可能性がありますが、それでも融資を受けやすくする方法はあります。
その方法について見ていきましょう。
消費者金融のカードローンを利用する
カードローンには銀行系と消費者金融系の2種類がありますが、水商売の人が利用するなら消費者金融のカードローンです。
銀行よりも金利が高い(年3〜18%)というデメリットがありますが、融資条件が比較的緩やかで、審査においても融通を利かせてくれます。
先ほどお伝えした在籍確認ですが、消費者金融によっては在籍を証明できる書類だけでOKとしてもらえることもありますし、営業時間内にしてもらいたいと伝えれば、基本的にはその時間に電話をかけてくれます。
借入額をできるだけ小さくする
他社からの借入があり在籍期間が短いという人が借りる方法は、絶対に返済できる額で借りるということです。
すでに30万円の借金がある人が追加で30万円借りるとなると、返済が厳しくなることは目に見えています。
返済期間が長くなり、仕事を辞めてしまう確率も上がります。
でも、1万円だけ借りたいというのであれば、その1万円で返済困難になるということはありませんよね。きちんと働いているわけですから、次の給料日には返せるはずです。
このように無理のない額の借入にすることで、審査に通りやすくなります。
これは他社からの借入がない人や在籍期間が長い人でも同じことです。
借りる金額は可能な限り少なくするのが、確実に借りるときのポイントです。
初回の利用は5万〜10万円くらいまでにしておきましょう。
お金を借りるときに絶対にしてはいけないこと
水商売の人がお金を借りるときに気をつけてもらいたいポイントがあります。
それは闇金業者とアリバイ会社を使わないということです。
それぞれについて少し詳しく説明しておきます。
闇金業者は返済困難になる
水商売をしている人がお金に困っていると店長や同僚に相談すると、「絶対に借りられるところ」として闇金業者を紹介されることがあります。
実際に絶対に借りることができますが、利息は10日で3〜5割もつきます。
しかも闇金業者はいろいろと理由を付けて完済させないように誘導してきます。
1度借りたら骨の髄まで吸いつくされるのが闇金業者です。
「ちょっと借りるだけ」「自分だけは大丈夫」みんなそう思って借りますが、返済不能になる可能性がかなり高いので、何があっても闇金業者からの借入は避けてください。
アリバイ会社を使ってもバレる
水商売よりも会社員のほうがお金を借りやすいため、アリバイ会社の利用を勧められることがあります。
実在しない会社をつくり、そこに勤務していることにしてくれるサービスで、給料明細書などの偽造もしてくれます。
借りにくい属性の人にとってはとてもありがたく感じるかもしれませんが、これはもちろん違法です。
もしアリバイ会社を利用したことがバレると、即時一括返済・強制解約を求められますし、ブラックリスト入りして5〜10年はお金を借りられなくなります。
バレなければいいと思うかもしれませんが、金融機関はアリバイ会社のリストを持っていますし、そのリストは常に最新の情報に書き換えられています。
借りたときは大丈夫でも、あとからバレて強制解約になったということがよくあります。
そのうえ、アリバイ会社の手数料はかなり高く設定されていて、1回利用するのに2万円前後かかることもあります。
10万円借りるのに2万円も手数料を払うのは割に合わないですよね。どれだけ進められてもアリバイ会社は利用しないようにしてください。
水商売だから借りられないということはありません
キャバ嬢やホステスはお金を借りにくいのは事実ですが、絶対に借りられないわけではありません。
他社からの借入もなく、1年以上の在籍期間と在籍確認ができる状態を整えれば、融資を断られる理由はどこにもありません。
周りの人が審査に落ちたと聞くと「やっぱり水商売はダメか」と思いがちですが、それはその人のステータスに問題があったと考えてください。
自分のステータスに問題がないのであれば、消費者金融で審査を受けてみましょう。
ただし、そのときにはできるだけ小額にして、無理なく返済できる範囲内で申し込みを行いましょう。
また、申込み直後に電話して、営業時間内に在籍確認をしてもらうようにお願いすることも忘れないようにしましょう。