計画的にお金を借りたとしても、計画通りにいかないのが人生ですよね。
業績悪化でボーナスの支給がなくなったり、会社をリストラされたりすることもあります。
思わぬ出費が重なって、返済前になって口座に残金がないというケースも珍しくありません。
そんなとき、借金返済のためにお金を借りられないかという考えが思い浮かびますよね。こういうのを自転車操業と言いますが、決して珍しいことではありません。
でも、そのやり方が分からないという人もいると思いますので、ここでは借金返済のためにお金借りる方法についてご紹介していきます。
借金返済のためにまた借金しないといけないのかぁ…。
借金返済のためにお金を借りるのは、緊急措置だけにしないと大変なことになるぞい。
お金を返すために借金するとどうなるか、これからワシが説明しようかの。
Contents
このページで分かること
借金を返済するためにお金を借りるというのは、違法なことではありません。
いくら計画を立てても想定外のことが起きて返済が難しくなることは誰にでもあります。
その場合には、カードローンやクレジットカードのキャッシング枠を使って返済に当てましょう。
ただし、これは一時的な措置であって、何度も行っていいものではありません。
借金返済のためにお金借りるというのを1度してしまうと癖になってしまいます。
あくまでも特別な対応だと考えて、追加で借りたお金はすぐに完済しておきましょう。
借金返済のためにお金を借りられるのか
まず、借金返済のためにお金借りることができるのかについて説明します。
基本的には何の問題もありません。
法律で禁止されているわけではありませんし、ほとんどのローンは事業性資金やギャンブル用途でないかぎり、使用用途は自由になっています。
ただし、借金を完済させるという意味ではあまりおすすめできないどころか、基本的には禁じ手のひとつになります。
詳しくは後ほど説明しますが、借金返済のために借金する自転車操業を行った人の多くが、そこから抜け出すことができなくなり債務整理を行うことになります。
どうすれば借金返済のためのお金を借りることができるのか、その方法について次章で説明しますが、利用を推奨するわけではありません。
想定外の事態が発生してどうしようもなくなったときの、対処法としてお伝えするということを頭に入れておきましょう。
借りること自体問題はないんじゃが、大変なことになるから先生はおすすめできんのう。
借金返済のためにお金借りる方法
それでは具体的に、どのようにすれば借金返済のためにお金を借りることができるのかを見ていきましょう。
借金返済に使える金融商品の種類
借金返済のために借りられる金融商品としては下記の2つが挙げられます。
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング枠
この2つの共通点は使用用途が自由であることと、審査に通過すれば利用限度額の範囲内で何度も借り入れができるということです。
フリーローンのような、借入時に使用用途を伝えて一括借り入れをするタイプのローンは継続利用ができないので、借金返済のための借り入れには適していません。
カードローンの特徴
カードローンは銀行系と消費者金融系に分かれますが、銀行系は金利が低いというメリットがありますが、審査が厳しく融資までに数日かかるというデメリットもあります。
消費者金融系は金利が高めですが、銀行系よりは審査のハードルは低く設定されており、即日融資にも対応しています。
契約するとローンカードが発行され、そのカードを使ってATMやCDなどから借り入れができます。
最近はスマホアプリにも対応している消費者金融がいくつかあり、申し込みから借り入れまでをスマホだけで完結させることも可能です。

クレジットカードのキャッシング枠の特徴
意外と存在が見逃されているのが、クレジットカードのキャッシング枠です。
手元にあるクレジットカードにキャッシング枠があるのを知らなかったという人もいるようで、多くの人が申込時にキャッシング枠をつけており、その場合は審査もなくすぐに借り入れができます。
キャッシング枠は金利年18%とかなり高めに設定されていますが、ショッピングなどでの利用を何度もしていれば信用ができているため、新しくキャッシング枠を作る場合の審査はそれほど厳しくないというメリットもあります。
いくらまでなら借りることができるのか
カードローンを使うにしても、クレジットカードのキャッシング枠を使うにしても、気になるのはいくらまで借りられるかということですよね。
これは金融機関やカード会社によって違いますが、基本的には下記のようになっています。
銀行系カードローン | 500万円 |
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消費者金融系カードローン | 500万円 |
クレジットカードのキャッシング枠 | 50〜60万円 |
これだけ見れば消費者金融系でも十分な金額に思えますが、銀行系カードローン以外は借入総額が年収の1/3までと決められています。
例えば、年収が300万円だとします。
この場合に銀行以外から借りられるのは100万円までです。
借金が60万だった場合には、40万円までしか追加で借りることができません。
もし次の返済が40万円以上だった場合には、消費者金融やクレジットカードでは調達できないことになります。
この年収の1/3までの融資というのは総量規制というルールで決められていますので、銀行以外の金融機関はこれを超えての融資は絶対にしてくれません。
過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。例えば、年収300万円の方が貸金業者から借入れできる合計額は、最大で100万円となります。
引用元:日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1までです」
では銀行ならカードローンの借入限度額の500万円まで利用できるかというと、そういうわけではありません。
銀行は銀行で返済が難しい融資は絶対にしてくれません。
多くても年収の1/2くらいまでがいいところで、他から借り入れがある場合には、さらに減額されます。
何社でも借り入れは可能?
銀行以外からの借り入れは年収の1/3までということは理解できたかと思いますが、それではその範囲内なら何社でも融資を受けられるかというと、それも制限があります。
こちらは明文化されているわけではありませんが、多くても4〜5社くらいまでしか利用できません。
これ以上から借り入れがある場合には、多重債務者として扱われるため、どの金融機関も審査を通してくれません。
1社から借りて、それを返済するのに別の1社からまた借りてという状態ができるのも、4社か5社までだと考えておきましょう。
金額もそうじゃが、5社以上から借り入れしようとしても審査は通らないことがほとんどじゃ。
借金返済のためにお金借りるメリットとデメリット
借金返済のための借り入れはおすすめしないと言いましたが、絶対にNGというわけではありません。
使い方次第ではメリットもありますので、メリットとデメリットをきちんと把握して上手に活用しましょう。
メリット
- 借金返済のプレッシャーから開放される
- 金融事故を回避できる
借金返済のお金を借りることの最大のメリットは、少なくとも次の返済までは「お金を用意しなくては」というプレッシャーから開放されることにあります。
借金をしていると、頭の中はお金の調達のことでいっぱいになってしまいます。
とりあえずでも、借りて穴埋めできればそのプレッシャーからは開放されます。
また、滞納するとその履歴が個人信用情報に残ります。
これがあると、新しい借り入れが難しくなります。
将来的に車を買うときや、家を建てる時に融資を受けられなくなるだけでなく、スマホの分割審査も通らなくなります。いわゆるブラックリスト入りした状態です。
他からお金を借りて返済しておけば、とりあえずはブラックリスト入りを避けることができます。
確実に返済できるあてがあるなら、借金を借金で返すというのもそれほど悪いことではありません。
デメリット
- 実質利息だけを払い続けることになる
- 現状を把握できなくなる
- 借入額が膨らんで返済不能になる可能性が高い
デメリットとしては、返済のあてがないのに借金を重ねると、実質的に利息だけを払い続けることになります。
もし利息分も含めて借り入れしたなら、借金は雪だるま式に膨れ上がっていきます。
そうなってくると、借入先が増えることもあり借金の現状把握が難しくなります。
ここできちんと借金の管理をしているならいいのですが、ほとんどの人が根拠もなく「まだ大丈夫」とさらに借金を重ねてしまいます。
その結果、毎年かなりの人が返済不能な状態にまで追い込まれています。
永遠に借金を返さないといけなくなるなんてつらすぎるよ。
借金に借金を重ねたら、自分がどこからいくら借りてどれくらい利息があるかなんてわからなくなってしまうんじゃ。
多重債務の場合は、おまとめローンを検討しても良いかもしれんのう

すぐに計画修正できるのでなければ債務整理も視野に入れる
借金返済資金を借りることにはメリットもあるとお伝えしましたが、お金を借りるのが許されるのは確実に返済できるあてがあるときだけです。
確実性の薄いお金に頼るのは避けてください。
例えば人に貸していたお金や会社のボーナスなどがそれに該当します。
ボーナスなんて確実に入ってくると思っているかもしれませんが、ボーナスに頼ってお金を借りた結果、債務整理するしか選択肢がなくなった人は大勢います。
副業で働いた収入や車を売ったお金など、確実性の高いお金であれば問題ありませんが、そうでない場合には泥沼にはまる可能性があります。
自転車操業になっているのは、すでに計画的な利用ができなくなっている状態です。
すぐに修正できるのでなければ、できるだけ早い段階で家族に相談しましょう。
頼れる家族がいないのであれば、弁護士や司法書士に債務整理を視野に入れて相談してください。
それでもダメなら、債務整理も視野にいれるんじゃよ~。